本建物は１５年程前に耐震診断が行われておりましたが、予算等の都合から複数年掛けて段階的な補強が実施されました。
弊社は３年程前からコンサルタントとして携わっており、耐震診断→補強設計→施工業者選定支援業務を経て、昨年から工事監理業務を行っておりました。
５０年近く前に建設された凹形の雁行形状マンションで、可能であれば建替えが望ましいのですが、容積率等の建築基準法上の問題や資金面、管理組合の合意形成、仮住まいが必要等、建替えへのハードルは非常に高く建替えに至るケースはあまりありません。
今回の耐震改修では、専有部である住戸内への立ち入りが発生しない補強工法を検討し、主にアウトフレームによる建物外部からのみの補強とすることができ、住みながらの工事が可能となりました。
工事監理者としては、騒音・振動・事故等、細心の注意を払わなければなりません！
さらに外観が大きく変わる工事だった為、施工後のイメージ違い等を懸念していたのですが、外観パースによる色彩計画を提案し違和感のない完成となり、居住者の皆様方の評判も上々です😉